賞状書士の基礎知識

賞状書士・賞状技法士の違い【取るべき講座や資格は違う?】

賞状書士 賞状技法士 違い

通信教育で賞状書士の資格を取ろうと考えた時に「賞状書士」と「賞状技法士」といった違う名前の資格があることに気が付かれた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

「どう違うの?」

そんな素朴な疑問を持つあなたに、この記事ではわかりやすく賞状書士と賞状技法士の違いについてご紹介します。

賞状書士とは?

賞状書士とは、「日本筆耕技能協会」、「公益社団法人 日本通信教育振興協会」、「日本書状事務センター」といった民間団体が認定している資格です。

民間団体と一言で言っても、完全に民間で立ち上げられた団体だけでなく、内閣府が所管している公益社団法人まで多岐にわたります。

また、一般的に賞状などの筆耕士のことを賞状書士とまとめて呼ぶこともあります。

仕事内容は賞状や目録など筆文字で筆耕をする仕事です。

がくぶん(日本賞状書士協会)」が手掛ける実用賞状書士養成講座を受けて受験する場合、認定級は3級、2級、1級となります。

また、「日本書状事務センター(賞状書士センター)」が開催している講座であれば、1級より上には同協会での指導資格である准師範試験も執り行われています。

賞状技法士とは?

賞状技法士とは、「日本賞状技法士協会」という民間団体が認定している資格です。

認定級は、準3級、3級、2級、準1級、最高位1級があります。

仕事内容は賞状書士と同様、筆文字での筆耕が挙げられます。

「賞状技法士」という名前の資格が取りたいなら「日本賞状技法士協会」の認定する試験に合格する必要があります。

賞状技能士とは?

賞状技能士とは、「厚生労働省」が認定する賞状などの筆耕士の資格という紹介をされているものですが、2020年2月現在、実際にはこの名前の資格は存在していません。

公的資格として民間団体ではなく文部科学省が後援しているような資格をお探しであれば、「毛筆書写技能検定試験」の1級で賞状の項目があります。

そのため、補足として取得するのであれば毛筆書写技能試験の1級を受験するのも良いでしょう。

ただし、この場合には「資格」として取得するのであって職種として見て貰えることはあまりありません。

したがって、賞状技能士という資格は存在していないため、賞状などの筆耕の資格を取ろうとお考えの場合には、賞状書士もしくは賞状技法士の資格を取得されることをお勧めします。

賞状書士と賞状技法士の違い

賞状書士と賞状技法士の違いとはどのようなものなのかをまとめます。

仕事内容

仕事内容としての違いがあるかと問われれば「違いはない」というのが結論です。

賞状だけでなく受賞者のリボンへの記名や目録など、筆文字での筆耕が主な仕事となります。

賞状書士の資格にしても賞状技法士の資格にしても「筆」と「墨」と「紙」を使う仕事です。

資格

資格としての違いは、どの民間団体が認定しているのかによって変わる名前と級に違いがあります。

賞状書士では3級・2級・1級の3つの級、賞状技法士では準3級・3級・2級・準1級・1級の5つの級があります。

どちらも1級ともなれば相応に合格率が低く難しい資格ではありますが、〇級に合格したから仕事が沢山貰えるというわけではありません。

基本的に、この級への挑戦は自分の技術力の向上のためのものですので、自信をつけるために目指す人もいます。

認知度

民間団体が認定している資格ですが、認知度としては「賞状書士」の名前の方が認知度は高いです。

また、賞状などの筆耕の仕事をする上ではこの賞状書士などの資格を必ず取得していなければならないかと言われればそうではなく、あくまで「実力」を計るためのものと考えて頂ければと思います。

ただし、賞状書士や賞状技法士として仕事をしようと考えた場合には、賞状や目録などに筆耕する知識と技術が必要不可欠。

そのため、講座を通信や通学で受講することをお勧めします。

通信講座であれば自分が受講を修了した事実として自信をもって仕事を請け負うことが出来ます。

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収入

賞状書士も賞状技法士も、得られる収入は仕事内容と同様に違いがありません。

完全出来高制なので、1枚〇円という計算になります。

どちらの資格を持っていても基本的には依頼される仕事内容が同じですので、収入の面での差もありません。

また、1級の資格を持っているからといって依頼料が高くなるというものでもありません。

賞状書士・賞状技法士になるには?

賞状書士と賞状技法士の違いは、認定級や認定している民間団体が違うという点のみ。

少なくとも「知識」や「技術」はなかなか自力だけでは手に入れられません。

そのため、賞状の筆耕が出来る資格を取りたいのであれば、自分に合った通信講座や教室を選ぶと良いでしょう。

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