賞状書士になるための資格は、試験を受けて取る必要がありますが、気になるのは独学で出来るかどうかということではないでしょうか?
この記事では、手に付けておきたい賞状書士の資格の取り方や勉強方法をご紹介します。
賞状書士を目指すあなたに参考にしていただければ幸いです。
目次(お好きなところからどうぞ!)
賞状書士の資格は独学で取得できる?
賞状書士の資格と言えば賞状書士や賞状技法士などといった名前の資格ですが、漢字検定やTOEICなどのように書店で参考書を買って独学で習得ができるのでしょうか。
独学で賞状書士の資格が取得できるかどうかは人によって異なります。
どのような人が独学で取得が出来るのか、また難しいのはどのような人なのかについてチェックしておきましょう。
独学で取得が出来る人
書道の経験がある人であれば、独学で通信講座も使わずに賞状書士の資格を取ろうと思えば可能です。
ただ、この場合、「小学校で習った程度」の経験ではなく、「楷書であれば九成宮程度なら余裕」という程度の経験を指します。
九成宮とは、正式名称を「九成宮醴泉銘」と言います。
これは、唐の時代に書で有名な歐陽詢(おうようじゅん)が九成宮という離宮に湧き出ていた、あまざけ(醴)のように美味しい泉を記念する碑を書き残したものです。
書道を学ぶ人であれば楷書の基本中の基本ともいわれている碑文であり、これが書けない事には話にならないという古典です。
小学生の時にかじった程度であればそれぞれの地域の特色に影響された「習字」が基本となることが多く、本格的に書道を学ぶ人でなければ古典の勉強には至りません。
また、九成宮が基本ですので、この程度であれば余裕で臨書(真似て書くこと)が出来るという人であることが前提条件です。
賞状書士として仕事をする上でまず必要なのが楷書。
ある程度の経験を持っている人であれば、独学で資格を取ることも難しくはありません。
また、ボールペン字講座で筆文字の講座を履修した経験のある人であればある程度なら難しくはないでしょう。
独学で取得が難しい人
「小学校の時に習字は習っていた」という程度の人や書道経験が全くない人の場合、独学だけで賞状書士の資格を取ることは難しいです。
「無理」だと言い切ることも可能です。
理由としては、「筆で文字を書く」ことの難しさや、文字の書き方が挙げられます。
普段書く文字がきれいな人であっても、筆で書く文字はちょっと……という人もいます。
独学で勉強することのメリットと言えば、費用があまりかからないことですが、全く経験のない人であれば1回では合格することが難しく、かえって費用がかさんでしまうという結果になることも。
独学で学ぶよりも指導をして貰いながら資格を取ることをお勧めします。
最近では通信講座もありますので、在宅で学びたい方はこちらがおすすめですよ。
実務経験は必要?
就職時に「要実務経験」などといった注意書きのある職種もありますが、賞状書士として実務経験がなければ資格が取れないかと言えばそうではありません。
実務経験があったとしても、それが友人や知人の紹介で経験があると言った程度のものなのか、書道経験があり書道教室の傍らで副業として実務経験があるという程度のものなのかにもよりますよね。
賞状などの筆耕をして企業で勤務しているわけではありませんし、どの程度のものが実務経験なのかを計ることが難しいため、賞状書士として資格を取ろうとする上で実務経験を問われることはありません。
賞状書士の資格を取るための勉強法
賞状書士の資格を取るための勉強法にはどのようなものがあるのか、勉強法に焦点を当ててみましょう。
教室に通う
日本賞状技法士協会や賞状書士センターなど、地域によってさまざまな賞状書士養成の教室が開校されています。
実際に筆の運び方や賞状の書き方などを実践で教えてもらえます。
無料の開放講座も開設されていますので、どのような講座なのかを実際に目で見て選ぶことが出来ます。
教室に通う必要がありますので、近隣に教室がない場合もあることが難点です。
通信講座で学ぶ
独学であれば難しい賞状書士の勉強も、自宅に居ながら指導を受けて勉強することが出来ます。
それは、CMでも有名な通信講座です。
人によって通信講座に割ける時間や費用が異なりますが、実際に教室に通って資格を取得するよりも自分のペースで好きな時間に自宅でできる勉強法と言えば通信講座です。
地方であれば賞状書士の教室が開設されていないこともありますので、通う必要がないことが最大の利点ではないでしょうか。
それぞれの通信講座では、使われている書風も異なりますので、無料の資料請求をしてみることをお勧めします。
通信講座選びに迷ったらこちらを参考にしてみてくださいね。